今回は鉛の鋳造作業を紹介します。
鋳造準備
メス型が出来たら型が割れたり鋳造時に水蒸気爆発を起こさないようによく乾燥させます。
離型用の粘土が残っていたのでコンロで焼き切っておきました。
短時間ですが煙が出て焦りました( ^ω^)・・・。
乾燥が出来たら心棒となる真鍮の丸棒をセットして型を合わせてクランプで型を固定します。
型の固定が出来たら鋳造前に型を全体的に熱してあらかじめ型を温めておきます。
これは
流した鉛が急激に冷えるのを防ぎ
型に残った水分を蒸発させ水蒸気爆発を防ぎ
鋳造したバルブに巣が出来るのを防ぎます。
併せて鉛を別途熱して溶かしておき鋳造の準備を行っておきます。
鉛を溶かすのは屋外の風通しの良い場所で行いヒュームを吸い込まないよう対応する防毒マスクを利用して作業を行って下さい。
防毒マスクはホームセンターなどで購入できます。
今回は12キロのインゴットから約1/3と少し溶かしました。
約4キロぐらいでしょうか。
鉛を溶かすときは電気コンロを利用すれば風の影響をあまり受けずに鉛を溶かすことが出来るのでお勧めです。
作業時間の短縮、燃料の使用量の削減にも役立ちます。
型をよく熱したらクランプを締め付けを確認。
熱したら緩むので増し締めしておきます。
鋳込み作業
湯口より溶かした鉛を注ぎ空気抜きの穴から鉛が出てくるまで鉛を型に注ぎます。
湯口は型すれすれまで注ぎました。
前部の空気抜きはほぼ型の上の方まで上がってきました。
ですが後端の空気抜きはここまで( ^ω^)・・・。
とりあえず上がっては来ているので多分大丈夫( ^ω^)・・・。
型割り
注ぎ終わったら型が冷えるのを待って型を割ります。
バルブ後端まで綺麗に鋳込まれていて一安心( ^ω^)・・・。
型を割ってすぐはきれいな虹色です。
型を割るのはドキドキしますね( ^ω^)・・・。
鋳造したバルブを取り出し。
湯口や空気抜きを金槌で叩いているとぽろっと取れました。
今回は1回でうまく行きました。
いや~最初の型での鋳造はハラハラします。
湯口と空気抜き、のバリなどを取って
これでバルブの鋳造が終わりました。
鋳造作業はこれで終了です。
欠陥があったら・・・・。
取り出したバルブに欠損などがあった場合は原因を探り再度作業を行ってみてください。
よくある原因としては
型の温度が低すぎて鉛が途中で固まってしまった。
鉛を注ぐ速さが遅く途中で鉛が固まってしまった。
湯口が小さすぎて十分な速さで鉛を注ぐことが出来なかった。
湯口、空気抜きの設定、場所、大きさが良くなかった。
雄型の配置が良くなく鉛が型の中で流れにくい型だった。
等・・・・。
いろいろな原因があると思いますので失敗したものをよく見て原因を推測してそれぞれ対応してみてください。
記事
R0.0 新規作成 2023.11.25